わしはもうすぐですお迎えが来る三輪車界のご意見版の、
ASAHI号ことAAZGARピックアップ一之助である。
皆に見捨てられ、無礼極まりなく今に至る・・。
小生は京都に島流しになり、そこで某を好いてもらえるお方と出会うことができた、
最初は新しいご主人様と、ともに人生を謳歌していた、
だが、初期型ゆえの、未知の病を克服できず、思う所までご一緒することができなくなってしまったのだ。
くやしい・・とても悔しいぞよ・・!
だが転機はいきなりやってきた、西宮の長けた力車の心得のある商人に引き取られた・・
すると、みるみる回復していきやいやいと吠えることが出来るまでになったのである。
これはありがたきしあわせ・・
っとそんなに喜んでもいられなく、 初期型のSAZGARゆえ、肝心の部品がもう手に入らないという
だが、ご心配なく!っと
あるもので何とかするのがBosco店の流儀らしい・・
伊達にSAZGARの代理店を10年やっておりませんなぁ。
本国にも無いようなパーツを、工場の倉庫から引っ張り出して、
何とか対応しつつ小生を走り回れるほどに蘇らせてくれたのである。
そう、今回Boscoに入庫したのは、初代SAZGARのASAHI号・・
200CCの非力なエンジンで、5速ではあるが60km/hほどしか出ない。
ブレーキも三輪ドラムで、まるで鉄板を踏んでいるかのような、まるで制動を感じられないモデルである。
この初期モデルをBoscoが4年ほどかけて、今のモデルに改良していったのです。
そんな初期モデル、部品も少なく中々思うようにメンテナンスが進まない・・
実際この車両は京都の業者さんのところに何年も不動のまま預けられていたようで、
一度Boscoにも連絡をくれたのだが、我々でも手が出ない部位があるので、
お仕事は受けない方が良いですよと、アドバイスしたのだが、周り回ってブーメランのように
Boscoに帰ってきたというわけである。
ここまできたら仕方がない!っということで、メンテナンスに取り掛かった。
まずはエンジン、キャブレターはデロデロにつき新品に交換、プラグやイグニッションコイルも現行のものが合うので全て交換する。
エンジンは現行のものと形が少し違っているが、補器類は案外合うものがある。
ラジエターは少し小さめのものだが、漏れもなく使えそうだ。
レギュレータは現行モデルのものに変更、そしてエンジン内部をチェックしてみると、案外綺麗で油圧もかかっているようだぞ。
ガソリンタンクも外して清掃してホース等も全て入れ替えた。
よしここで、エンジンをかけてみよう・・ブルブルブロロロ・・!
お!かかった!!いい感じだ。
吹けも悪くないが、ここから、色々と調整を加えていく。
お次はブレーキ関係だ、本国でも全てディスクブレーキ化されているので、
ホイルシリンダがもう生産されてなく、これが固着しているとアウトだ・・
バラして中を見てみる・・お、案外ドラム内は錆もなく綺麗な方だ、
ホイルシリンダーのピストンも生きているぞ!!
これはラッキーですね、本格的に復活するかもです。
そして一番懸念するべき部位であるマスターシリンダー・・
だが、これが驚きで全く問題がないのだ!これはいけるぞ!!
っということで、念入りにエア抜きと調整を行って、ブレーキ回りも完了だ。
よしそれでは、少し走ってみよう・・・っということで試乗に!
おお〜いいね、十分走れますよ!これなら、問題なさそうだ。
あとは、フロントのウインカーASSY・リアテールASSYを新品に交換して、
おっし、SAZGAR★Asahi 号 復活!!
エンジンを載せ替えずに済んだので、メンテナンス費用も過大になることなく、オーナーも納得の内容となりました。
これで、自走しての旅立ちができそうです!!
さぁ、相棒のEV君の到着を待ちましょう・・・。
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