通常SAZGARの昭和デラックスは高さが180cm以上ある。
今回のオーダー依頼は、自宅の車庫の屋根の高さが175cmという低さにつき、
その高さより低く製作して欲しいとの事。
う〜ん中々難しいのだが、本国に相談しながら全高172cmになるように
オーダーを進めていこう。
まずはルーフの無駄な嵩上げ部分を調整してもらう。
また、通常デラックスの屋根は後ろ上がりになっている。
入り口が完全にフラットでなければそれがネックとなりシーソーのように
バウンドして、後ろ部分が当たってしまうため、
丸みを帯びた、Cuteな形状で製作してもらう。
さらにフロントパネルの風除けパネルを取り外して、
直接ルーフが当たる様に取り付ける。
これでだいぶ下げることができるのだが、
そうなると、運転する人の頭が天井に当たってしまう恐れがあるため、
シートを低く製作してもらうようにする。
これで、だいぶ下がるはずだ・・
その内容でオーダーが進み、数ヶ月後車両が届いた。
う・・！
まだ176ほどあ。
シートの高さもそのままではないか・・、
仕方がない、 Boscoでなんとかしよう。
まずはフレームの歪みを取りながらさらに低くなる様に
板金しながらフレームを低く修正してゆく。
これが結構難しい！！
均等に下がったが、まだまだ足りていない。
また、横から見た時にかなり前上がりに見えてなにか違和感を感じる。
よし、サスペンションを低床化しよう。
っということでまずはショートストロークのショックを用意したが、
キャリパーのブラケットが干渉したり、低くなりすぎてしまったので、
もう少しスリムで、低すぎないほどほどのショックを用意して組みつけた。
車高はいい感じで170cmほどになり前後のバランスもいいのだが、
サスペンションがショートになったため、ホッチキスのような形状の
フロントアクスルがお辞儀をする感じになり、
ショックのキャスター角がかなり立ってしまい、
ハンドリングがおぼつかなくなってしまったのだ。
下道はそうでもないが、高速乗ると結構シビアで怖い感じ。
そして最後は、もう少しロングでプリロードの可変の幅が大きいものを用意した。
コイルもイエローでこのプリロードの調整幅がちょうど良いところを探すことが
出来て、いい感じに仕上がった・・
全高も172cmとターゲット通りに仕上がった。
そして千葉の勝浦へ、初めて会うオーナー様のところにお届けにあがりました。
情報だけで製作したのだが、車庫に入れてみると・・
おお・・・！！
ピッタリ(*ﾟ▽ﾟ*)
気持ちいいくらいにギリギリで当たらない感じで手直しなしでバッチリです！
サーファーのオーナー様、
こいつにサーフボード乗っけてビーチのヒーローになって下さい！！
ふふふ・・
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