GarageBoscoにレアな車のマフラー製作依頼が舞い込んできた。
日本では中々お目にかかることが出来ないランチア・アッピアである。
これぞまさに古き良きイタリアの風を感じる、
観音びらきドアを最後に継承した
希少なモデルだ…
そんな珍車にワンオフでマフラーを新調する!
まずは基本に忠実にノーマル径の42.7φで、
ただひたすらに真っ直ぐに制作を進めていく。
極力排気抵抗を
早速製作に取り掛かる
ん・・なんだこれ。
フロア下とボディーがほぼ同じ位置にあるではないか・・!
現代のプラットホームの概念では考えられない構造である。
どうしてこんな構造なのか?
あ・そうか、低重心。
いや、イタリア人はそんな繊細なことを考えない、でも・・
もしそうならば、当時のイタリア車の旋回能力の高さもうなずけるのだが、
おそらくデザイン性重視によるものだろう・・。
まずはその低重心のボディーに沿うように、
びったびたの45Φの直管でリアまで持って行く・・
この時大事なのは、エンドに合わせていかに排気抵抗なく、
そしてよりフロアに沿うようにレイアウト出来るかが、
ワンオフマフラーの真骨頂なのである。
まずは、セオリーどおりにただひたすら真っすぐに製作してゆく。
だがここで初めて躓いてしまう・・。
直に拘り過ぎて、サイレンサーが下になり過ぎてしまった・・、
これでは、ワンオフマフラーの意味がないので、再度レイアウトし直す。
曲げを駆使してボディーに沿うように製作してゆく・・
よし、いい感じにレイアウトができた。
ここからはリアピースに差し掛かるのだが、
デフのホーシング上を通るため、かなりの立ち上げが必要となるぞ、
まだまだ製作は続く・・
リアピースは旧車らしく細めのステン菅でシンプルに、
テールはこれで行こう!デフ上をバンプしても干渉しないように、
スペースを考えてレイアウトして作ってゆく、
ふふ、いい感じに仕上がってきましたよ。
どうですか、シンプルで排圧もしっかりかかってトルクフルに仕上がりました!
エキゾーストノートも歯切れが良く心地よく上品なサウンドです。
神戸の急坂でもものともせずにグイグイ登っていきます・・
やはりマフラーは大事ですよね・・。
またのご依頼お待ちしております。
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